京つう

日記/くらし/一般  |伏見区

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2013年03月09日

夏の思い出






こんにちは、梅津店のまつもとです。


二年前の夏のことです。


当時、うちの店の深夜帯は上桂出身の店長候補と、その彼を慕うスタッフ、そして新人だったオノ君の三人でまわしていました。


その夏、店長候補は会社的事情で上桂へ異動し、それはある程度予定していたことだったので、同じタイミングで、その時、他の時間帯に勤務していたのぼるに深夜にコンバートすることを納得してもらえれば、うまく回転していく予定でいました。


しかし誤算だったのは、店長候補を慕っていた彼が「それなら辞めます」と言ってきたことでした。彼は週五回から六回シフトに入ってましたが、そのスタッフにとってその時辞めることがよっぽどマイナスになるという確信がない限りは強く引き留めないことにしてるので、結果的に深夜は久々に深夜に入るのぼると、新人のオノくんの二人だけになりました。


当時の私の上司からは「シフト落ち着くまで桂から応援出そうか?」という話がありましたが、私はそれを断りました。

もちろん桂に迷惑をかけてはいけませんし、梅津店もその時はまだ24時間が繋がってはおらず、夜勤で分断されている状態でした。しかし、チーム意識の高いのぼるがそこに入ることによって、初めて24時間が繋がる予感がありました。業務的にも関係性的にも、どちらもです。


それから、オノ君の「察しの良さ」も桂からの応援を断った理由の一つでした。おとなしくて遠慮がちだけど、きわめて賢い青年でした。


のぼるの人間味溢れる躍動感と、オノくんの味のある知性。しかし二人ともやたら気を遣うタイプであること。桂から経験豊富なベテランスタッフさんが応援できてくれるということは、気遣い体質の彼らの長所を封じることにも繋がると考えたのでした。


しかし、リスクはメリット以上にあり、安定感に対していささか不安のあったのぼるを軸に、全く未知数のオノくんが二番手、私もシフトに入ったところで、ちゃんとシフトを埋めれるかも定かではない、でも、


「オノ君とのぼるに賭けてみたい。そうさせてください」と、私は上司に言いました。



予感した通り、かなり早い段階で24時間が繋がりました。のぼるが夜中にいることで、そこの時間何が行われているのか、どんなテンションで仕事をしているのか、それをみんなが認識できるようになりました。


桂に異動した店長候補はウォークインの発注(ソフドリ、お酒)をしていて、私はそのままそれをオノくんに振りました。遠慮がちな彼に「自分の場所」を与えて、そこで感性を解放することを許可してもらおうという、私の作戦でもありました。



気がつけばその夏から、ウォークインの新商品の棚あけを私は一度もしていません。すべての日曜日と月曜日にオノ君はシフトに入り、ずっと彼の場所を管理し続けています。


写真の一枚目は地味なとこなのですが、ホット什器のコーヒーが100円になるタイミングできちんと2フェイスにしていたり、二枚目は原価奉仕のドリンク類を適切な数量発注していたり、三枚目はホットの売れ行きが鈍くなった今週頭のタイミングですかさず補充数量を減らす指示をノートに書いているものです。


「発注って何するんですか?」という質問に対する模範回答のようです。この間はワークスケジュールも作ってくれたし。


広島カープとプレミアリーグとロックンロールが好きな青年は、長きに渡りお店の屋台骨を支え続けてくれています。





Posted by 副てんちょ~ at 02:34│Comments(0)
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